FRNZ2012出展作品「その扉の向こうに」

豪州滞在記:302日目~世界遺産コカトゥー島は廃墟マニア垂涎の場所

もはや何ヶ月ぶりというレベルの豪州日記です。スイマセン...。
書くネタがなくて困っていたんですが、最近あまりに引きこもりが過ぎるだろうということで、シドニーの中でもまだ行ったことのない場所に行くことにしました。
パッと思いつきで決めたのですが、場所はパラマッタ川、というかシドニーの入江に浮かぶコカトゥー島。この島は流刑地時代のオーストラリアを象徴する負の世界遺産のひとつになっていますが、果たしてどんなところだったのでしょうか。
人によっては全ッ然何もないところ、また人によっては宝の山なのかもしれません。廃墟マニアのみなさん、ここはオススメのスポットですよ。


 コカトゥー島へはシドニーのシティのサーキュラー・キーの港からフェリーで行きます。

およそ30分程度。フェリーのチケットはサーキュラー・キーからだと往復で11ドルと60セント。お高くつきますが、まぁ入島料と考えましょう。



実はフェリーは結構スピードが出ます。60km/hくらい出ているような気がする。自分の住んでる場所の近くのパラマッタにはフェリーの終点駅があるのですが、バスと比べて停車駅(停船駅?)も少ないので、料金が高いことを除けばシティまでの足としてはなかなか優秀なのかもしれません。まぁ、それでも電車には大分劣りますが...。


また、シドニーの海には交通機関となるフェリーだけではなく、ヨットやカヌーなどのマリンスポーツを楽しむ一般の人もたくさんいます。停船駅のすぐ近くで釣りを楽しんでいる人を何人か見かけました。
日本人、というか東京人は休日といえば買い物と外食かもしれませんが、シドニー人は休日はアクティビティに費やすというイメージがありますね。


さて、上陸しましたコカトゥー島。といっても、30分ほどで島の外周を1周できるくらいには小さな島です。



駅を降りると、こんな感じのインフォメーションがありました。もしかすると元々は流刑地に関係した建物だったのかもしれない。


ウェルカムボードと過去のコカトゥー島の遺物(?)たち。


1944年のマップ。1944年といえば大戦中ですが、その時にはコカトゥー島は造船所・船の修理工場としての機能を有していたといいます。


インフォメーションを出ると、いきなり奥に何もない空間が目の前に開けました。段差になっていたり、柱の礎のようなものがあったり、もしかしたら元々は何か建物が建っていたのかもしれません。


大砲。そして後ろにあるキャンピング用のテントの組み合わせがシュール。


何もない空間。だだっ広いまっ平らな地面があるだけです。それだけなのですが、なんとも言えない不思議な気持ちを感じました。


これはなんだろう。クレーンの一種?


何もない空間の崖側にはトンネルがありました。もともとは大戦期に大日本帝国ら枢軸国の攻撃を想定して作られたシェルターだったようですが、ここシドニーには旧日本軍の手は届かなかったようです。
とはいえ、オーストラリアの中でも別の都市、たとえば大陸北のダーウィンなどが大戦期には旧日本軍の攻撃で大きな被害を受けたことは、日本人としては覚えておきたいところです。


トンネルの内部。天井は低く、意外と音が跳ね返ったりもしません。


途中何の説明もない謎の空間を見つけたのですが、真ん中の柱にBOYS← GIRLS→と書かれてあるのが見えるでしょうか...。


トンネルを抜けて、すぐ左手にはこんなでかい建物が建っていました。
ここはタービンショップ、船の動力機関の一つであるタービンを取り扱っていた場所のようです。


中はものすごく巨大な空間になっていました。船のタービンはでかいですから、これだけ大きなスペースを必要とするのもうなずけますが、ただ無機質に鉄骨だけが張り巡らされた空間は、何かちょっとロマンを感じるものがあります。






このタービンショップはこの空間だけじゃなくて、他にもいくつか大小様々な部屋からなっていました。
ところどころに当時の風情を漂わせたよくわからない物が置かれてあったり。


ただ、この物たちもこの島が放棄されるにあたって一度持ちだされたものが、ボランティアの手によって元に戻されたというようなものらしいです。


こんな感じの部屋もありました。石の壁で作られた重苦しい暗い部屋の窓から差し込まれる光がどことなく神秘的です。


何か宗教的な空気すら感じてしまいます。




本当になんにもない建物なのですが、広いということもあるのですが、部屋をぐるぐる回ってるだけでも楽しめます。


タービンショップから出て来ました。
近くにあったクレーン。


タービンショップの裏の広場。何もない。


船の修理工場だったということもあり、そこかしこにクレーンがあります。


島の真ん中は台地になっているんですが、階段で上に登ることができます。結構急でちょっと危なっかしい。


階段から下を見下ろす。廃墟とはいえ今は観光地なので人の姿があるのはまぁ仕方ないですが、そこは脳内補完で消してください。


階段を登り切った台地の上から見た風景。


台地の上にも建物がたくさんあります。



さらに高い場所に登れる階段もあり。



補修されることなく、当時の建物がそのままの姿で残っています。


扉に放射線注意のマークが...。X線の実験室だったみたいです。


いくつかの建物には中に入ることができます。


そして中庭もあったり。


巨大な煙突?


屋根がなくなった古い建物跡。


その内部。奥に暖炉らしきものが見えます。


壁の小穴から背景を見る。もしかすると小銃用の窓だったのかも。


監視塔?


中にはこんな感じの新しい建物もあります。実は宿泊も可能なようです。
入り口には「プライベートだから勝手に入らないように」という注意書きが。まぁこういう場所なので歴史的な建物と思って入っちゃう人が多いんでしょう。


キャンプ場がありました。シュールすぎる。


台地から降りてキャンプ場から監視塔を撮ったところ。


およそ2時間くらいで大体全部見て回れました。何もないところでしが、個人的にはかなり楽しめました。いい写真がたくさん撮れたー。
ただ、アクセスに若干難はありますが。コカトゥー島からは1時間に1本しか船が出ないので、時間が合わないと長いこと待たされるハメになります。が、停船駅の近くにレストランがあるので、開いている間はここで食事をしたり一服したりして時間を潰せるでしょう。こういうところで食べるメシもなかなかオツなのかもしれません。自分は島を1周して戻る頃にはお店は閉まってましたが...。

以上、ひさびさのシドニー日記でした。
ワーホリもついに残すところ2ヶ月。ここからが勝負だ。

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